先日「地域ブロガーの会 2017winter」に登壇させていただきました。

こちらのイベントは、地域に根付いたブログを書くブロガーが集まり、ノウハウや事例を共有しあうことで、互いのブログを高めることを狙いとした会となります。

毎回、30名以上の方が参加され、今回も多分にもれず40名以上の方が集まる盛大な会でした。そんな素晴らしい会に登壇させていただけるとなり、お声掛けいただいた「東京散歩ぽ中川さんには、本当に感謝の思いでいっぱいです。本当にありがとうございました。


さて本題ですが、今回のイベントで僕は「ローカルメディア戦略」と題して、ちちぶるの運営ノウハウをがっつり公開させていただきました。

そもそも「ちちぶる」PVこそ2万/月程度で、地域ブロガーさんのPVには到底かなわないメディアですが、それでも地元の仕事に繋がったりしています。

これはひとえに「ちちぶる」の戦略があるからであって、思いつきでただ運営しているわけではないんですね(笑)

また、ぼくはこんな想いも持っており、今回全スライドを公開するに至る背景でもあります。





というわけで、今日は登壇時のスライドと補足説明を全て公開しようと思います。しょーもないこともたくさんありますが、地方でブログやメディアを運営している人に少しでもお役に立てればと思っています。
※数字の公開など、一部当日のスライドと変更しています


スライド01


秩父、そしてちちぶるについて


まずは、秩父ってどんなところなの?から話しております。

スライド02

そうそう、東京から90分以内の場所なんですよ。
そんな短時間で、山に囲まれた盆地にいけるんですからね、アクセスが極めて良いところだと思います。

スライド03

観光資源も豊富。ま、これはたまたまで、観光資源なんぞなくても、発信できる情報はいくらでもあると思っています。

スライド05

「ちちぶる」はブログじゃないんですよ、「ローカルメディア」なんです。
ブログとメディアの違いって何?という話になると長くなるので、それはまた次回。

スライド06

現在、ちちぶるの数字はこんな感じ。PVは大した事ないですが、Facebookのファン数が多いのが特徴ですね。のちに参考事例として出てきますが、ローカルとFacebookの親和性はめちゃくちゃ高いです。

スライド08

んで、今日話す事は、「メディア」としてどういった戦略で「ちちぶる」を運営しているか、地域の人とどんな関わり方をしているか、になります。
なので、SEOをどうしているかとか、アフィリエイトはどうか、といったブログっぽい話は一切なしです。

「ちちぶる」の収益


スライド09

何を話すにしても、この部分を見せておいたほうがいいですよね。
「ちちぶる」って実はメディア単体での収益はあまりないのですが、「ちちぶる」が営業ツールになって、Webサイトの制作案件をいただいたり、他媒体への寄稿の仕事に繋がったりと、別の仕事に展開する事で収益を確保しています。
※当日はリアルな数字を出しましたが、ここでは伏せておきますね(笑)
※参考までに5桁にはなっていますw


ローカルメディア運営で大切な4つの事


スライド10

これです、この4つがキモです。
・ブランディング
・分散型メディア
・個人ブログ
・営業

ブランディング


ローカルメディアを通して、地域の仕事を請けるのであれば、メディアの「信頼性」がとても重要です。発信内容がブレることなく一貫し、「地域の本当の魅力を発信するメディア」というポジションが「信頼性」を生み出す大きなポイントとなります。

ローカルの場合、人とのつながりがめちゃくちゃ重要で、「顔出しをしていない」「誰が書いているかわからない」という戦略では、「なんだか怪しいブログ」で片付けられる可能性があります。
※もちろん、顔出しなしの場合、SEOを攻めてアフィリエイトやアドセンスで収益を稼ぐ、というアプローチは可能です。

そのために必要な事が「ブランディング」になります。

スライド11

「ブランディング」をするには、発信内容がブレない事が超重要。

スライド12

そのためにコンテンツ設計は非常に重要です。この記事は誰にどう感じてもらい、どんな行動を起こしてもらいたいか、など、メディアが提供できるベネフィットをしっかり考える事が、読者に寄り添える方法となります。

スライド13

また、目先のPVを稼ぐために流行りものに乗っからない事も重要です。
ちちぶるのコンテンツは「その土地の"必然性"」を重要視しており、誰でもできる、どの場所でも同じ、ような内容は自分がやらなくても、誰かがやります。
自分が秩父でなければできないこと、をコンテンツとして、表現するよう心がけています。

分散型メディア


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「ちちぶる」では、正直申しますと、PVはほぼ気にしなくなりました。その代わり、あらゆる媒体での露出を心がけています。

スライド15

これは、ちちぶるを中心とした分散型メディアの概念図です。
基本的には、すべての媒体でオリジナルの内容として発信しています。理由としては、媒体ごとに客層も求めている情報も、モチベーションも異なるからです。

例えば、インスタグラムであれば「ノスタルジックちちぶる」と称して、秩父の"どこか懐かしい"感じを演出した写真投稿にしていますし、ことりっぷでは女性にウケるであろう食べものなどを多く投稿しています。

また、食べログ・rettyも狙い目。首都圏では主流のグルメ情報サービスですが、地方に行けば行くほどこれらは機能していない(情報があっても、観光客の投稿ばかり)ため、地元目線で口コミを書くというのが非常に重要と思っています。
しかも、いずれのサービスも口コミ本文にリンクを貼れるので、本体サイトへの誘導にも役たちます。
※誘導の際はしっかりGoogle Analyticsパラメータを付与することをお勧めします

スライド16

こうして、「秩父」に関するネット上の入り口を「ちちぶる」が完全網羅することを狙って、粛々と各媒体にコンテンツを投入しています。

スライド17

スライド18

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ちなみに、冒頭に申し上げたとおり、ローカルメディアとFacebookの親和性が異常に高いです。ファン数が2,800でも、投稿のリーチが10,000以上に伸びることはザラです。また、facebook広告も笑いが出るほど安い単価で「いいね」が獲得できますw


個人ブログ


スライド22

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これも本当に重要でして、ローカルは人のつながりが重要と先に述べたとおり、それを加速させる手法としてブログはお勧めです。


運営者の"人となり"をブログで伝え、地域のためにこんなことを考えている、といった思考をネットを通じて発信し続ける。もちろん、一人一人キーマンにあって、お酒を飲みながら熱く語るのも重要ですが、限られた時間を有効に使うなら、ブログで考えや思いを発信して、それを読んでもらうのが手っ取り早い。

そうすると、リアルで対面した時には、すでにこちらの考え方の根本が伝わっており、なんの話をするにしても、非常にスムーズになりますし、根本の部分で共感いただければ、信頼感も増します。

営業する


スライド22

もう、とにかく足で稼がないとダメですね(笑)
先ほど、ブログを書いておけばなんとかなるっぽいことを言いましたが、ブログ+足ですからw

ローカルメディアの営業には「地域外」と「地域内」の2種類があると思っています。

スライド23

まずは、「地域外」への営業。これは著名人の方や有力者と外部でつながることで、単純に外部のリソースを使えるようになることと、やはり個人のステータス向上につながると思っています。
「あ、あの人とつながっているんだ!」というのは、ローカルにおいてかなり力を発揮します。外のつながりをガシガシと作っていくことが重要です。


スライド24

一方で、「地域内」への営業は、徹底して「先行投資」である必要があります。お金にならなくても、必要とされることであればガシガシ時間も労力も投下する。
そうすることで地域の人の信頼を得ることができるし、圧倒的に他者を抜きん出ることができます。
(多くの人が、ボランティアでは関われないな…というレベルまで到達すれば、その差は歴然となります)


まとめ


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最後に、昨年ことりっぷさんのパートナーメディアオフ会で生まれた名言「ローカルメディアは世直しだ!」をお届けします。

昨今のキュレーションメディア問題であれていた検索市場、そして自治体から流れる、意味の薄い広告・チラシ・イベントへの予算。それは地元の企業ではなく大手代理店であっても同様。
その土地の本来あるべき、素晴らしい魅力を無視した、背伸びをしたプロモーションが殆どです。背伸びなんて続かないですし、そももそもそんなことでは、人は集まりませんし、ましてや定住なんかにつながるわけがありません。

だれがあのゆるキャラ可愛いから、あの土地に住もう!と思いますかね。

背伸びをせず、もともと持っている魅力というものが、どんな土地にもあるものです。それらを発掘し発信している使命を持った「ローカルメディア」こそが、本来的な魅力を持続性ある形で発信していける存在だと思っています。

画一的な情報を廃し、ユーザーの求めている情報を適切に届ける、つまり地域の情報発信における「世直し」をする。それが「ローカルメディア」あろうと思うわけです。


長くなりました。
というわけで、実際にはもっと深い話を当日はしていたのですが、文章化するととんでもない分量になるので、今日はこの辺で。

こんな話でよかったら、どこまででも話しに行きますので、お気軽にお声掛けください。
(お仕事でww)

問い合わせ先 → ecmk.azami@gmail.com


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